今日は 6つの 流れで、親子で 絵本ハブルータを 進めます。
読む前に ワクワク・きもち を ふくらませて、
読むあとに なにがあった?・なぜ?もし?・やってみる で 深めていきます。
Beatrix Potter『The Tale of Mr. Jeremy Fisher』 / 1906年 — イギリス

Beatrix Potter《The Tale of Mr. Jeremy Fisher》1906 — パブリックドメイン
今日は 6つの 流れで、親子で 絵本ハブルータを 進めます。
読む前に ワクワク・きもち を ふくらませて、
読むあとに なにがあった?・なぜ?もし?・やってみる で 深めていきます。
始める前に — 大人の 3つの 心がまえ
まだ 中は 開けません。表紙を 30秒、じっと 見つめます。

物語に 入る前に、この カエルの「気もち」を 想像してみます。

1ページずつ 絵を 見せながら、ゆっくり 読み聞かせます。

むかし、ジェレミー・フィッシャーという カエルが いました。
池の ほとりの、じめじめした 小さな 家に すんでいます。雨で 足が ぬれても へっちゃら。だって カエルですから。

ある雨の日、ジェレミーは 思いました。
「お魚を つって、お友だちを 夕ごはんに よぼう!」
レインコートを 着て、長ぐつを はいて、つりざおを かついで 出かけました。

ジェレミーの 舟は ── まあるい スイレンの 葉っぱ!
ぴょんと とびのって、長い さおで 池を ついて、すいすい 進みます。

お気に入りの ばしょは、池の まんなか。
「ここなら きっと たくさん つれるぞ」

つり糸を そっと たらして、ジェレミーは じっと まちました。
まって、まって、また まって ──

葉っぱの 上で、ジェレミーは のんびり 足を ぶらぶら。
「お魚さん、はやく こないかなあ」

その時 ── つんっ、つんっ!
足の ゆびを 何かが つつきます。見ると、大きな ミズスマシ! ジェレミーは あわてて 足を ひっこめました。

つぎは、ガサガサ…… ザブン!
近くの くさむらを、何かが およいで いきました。「あれは ネズミじゃ ないよね?」 ジェレミーは どきどき。

そのとき、さおが ぐいっ!
「やった、つれた!」 引きあげると ── 小さな トゲウオが ぴちぴち はねています。

ところが トゲウオは、せなかに とげとげが いっぱい。
「いたたっ!」 ジェレミーは ゆびを チクッと さされて、ぷかぷか 池に すわりこんで しまいました。

すると ── バッシャーン!!
とつぜん、池の そこから 大きな マスが とびあがり、ジェレミーを ぱくっ と のみこんで しまいました!

でも マスは、ジェレミーの レインコートの あじが だいきらい。
「ぺっ!」と はきだしました。ジェレミーは 長ぐつだけ なくして、いそいで きしへ およいで、ぴょこんと 草の 上に はい上がりました。

びしょぬれで うちに かえった ジェレミー。
でも 元気いっぱい。だって 今夜は ── お友だちと 夕ごはんの やくそく!

やってきたのは、イモリの アイザックさんと、カメの トロメーさん。
お魚は つれなかったけれど、みんなで わいわい、たのしい 夕ごはん。ジェレミーの 一日は、ぶじ おしまい!
— おしまい —
「正解の あらすじ」じゃなくて、子どもの記憶の通り 思い出します。


「はい/いいえ」で 答えられない 問い。これが ハブルータの 核心です。

物語を 自分の生活と 結びつける。ここで ハブルータが「日常」に なります。

Beatrix Potter(1866-1943)は、『ピーターラビット』と 同じ 作者。実は ポターは 本物の カエルや 池の 生きものを じっくり 観察して 描いた、すぐれた 自然画家でも ありました。
この『ジェレミー・フィッシャー』は 1906年の 作品。原画・原文 とも パブリックドメイン。手元に絵本が あれば、ぜひ原画の こまやかさを 一緒に 楽しんでください。